モンステラがひょろひょろになることは、それほど珍しくありません。剪定することで元気になることもあります。
この記事では、モンステラがひょろひょろになったときの剪定のコツや手順などを解説しています。
そのまま放置すると、重心が崩れて倒れてしまうこともあるので注意が必要です。
モンステラがひょろひょろになったら剪定で復活
モンステラはひょろひょろになったら「切り戻し」と呼ばれる剪定で、ひょろひょろな部分を思い切って取り除いてしまいましょう。
剪定とは伸びすぎた枝や、不要な葉を切り取ることで樹形を整えることです。
残念ながら、モンステラのひょろひょろになった部分を後から太くすることはできません。
ひょろひょろになることは園芸用語で「徒長（とちょう）」と呼ばれる異常で、育てる環境に問題があった場合に起こります。
例えば、日当たりが悪いと光合成をするために、日光を求めてひょろひょろと伸びていくことがあります。
復活させるためには異常部位（ひょろひょろ）を一度剪定で切ってしまう必要があります。
ひょろひょろになったモンステラは見た目が悪いだけでなく、免疫力が低下し、害虫や病気に弱くなります。
モンステラは生命力が強いため、時間とともにまた元気に育つので、思い切って選定しましょう。
モンステラの切り戻し剪定を成功させるポイントは、「成長点」を残すようにすることです。
成長点とは節の上の部分です。節を残すように切り取ります。
成長点が残っているとその部分から新芽が出てきて、樹形が素早く整います。
剪定の時期はモンステラの生育が旺盛な5～8月に行いましょう。頑丈なモンステラであっても、寒い時期に剪定すると負担がかかりすぎてしまう可能性があります。
ひょろひょろになったモンステラの剪定手順
モンステラの剪定のポイントは成長点を残すということです。
・モンステラの茎にある成長点を残すようにイメージしつつ、少し上の部分をバッサリ切る
・白い樹液が出てきた場合、手で触れないようにしながら水で洗い流す
・切り口部分に癒合剤を塗る
モンステラの剪定は、ポイントを押さえれば、それほど難しくありません。
ポイントは成長点の見分けることです。
成長点は節の上にあり、新芽が伸びる場所です。
成長点は、茎にある白い節にあります。
節がない茎は、まだ新芽が伸びたばかりの若い株のため、剪定はしないほうが良いです。
大きな株では節が「くの字」をしています。成長点は同じように節の上になります。
モンステラがひょろひょろになる原因
日当たり
モンステラがひょろひょろになる原因で、もっとも多いのが日当たりの不足です。
モンステラに限らず植物は日当たり不足になると、日光を求めて陽の当たる方へ伸びていく性質があります。
日光を求めて無理に伸びようとするので、ひょろひょろになってしまいます。
モンステラは耐陰性が強い植物ですが、ある程度の日光は必要です。
レースのカーテン越しには日光を当てるなどの工夫は必要です。
水やり
水やりの量が多すぎたり、少なすぎてもひょろひょろになることはあります。
モンステラの水やりの基本は、春～夏にかけては、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。
秋～冬にかけては土の表面が乾いた後、2～3日してからたっぷりと水やりします。
水や肥料を小まめに与えすぎると逆効果になり、モンステラがひょろひょろになるリスクが高まります可能性があります。
温度管理
モンステラの置く場所の温度管理によっては、モンステラがひょろひょろになってしまうこともあります。
とくに、温度や湿度が低くなりすぎないように気をつけましょう。
モンステラはもともと、熱帯地域で自生している植物なので、寒さや乾燥を嫌います。
目安として、気温15度・湿度50％を下回る状況になったら、室内に入れると安心です。
植え替え
植え替えをしていないことも、ひょろひょろになる可能性として考えられます。
モンステラは1～2年に1回は植え替えの必要があります。
植え替えしないと、鉢の中で根がいっぱいになり、根詰まりや根腐れを起こす可能性があります。
根詰まりや根腐れを起こすと、根から水分や栄養を吸収しにくくなり、ひょろひょろになったり、葉が垂れたり、最悪は枯れることも。
鉢の底から根が出てたりすると、植え替えのサインです。
定期的に植え替えするようにしましょう。
剪定してもひょろひょろになる場合
モンステラはつる性なので、基本通りに育ててもある程度ひょろひょろになるのはしかたありません。
しかし、部屋の中に置いていると見栄えが悪かったり、邪魔になったりします。
剪定してもひょろひょろになるときは、支柱を立ててあげるのがおすすめです。
モンステラにおすすめの支柱ははヘゴ支柱といって、太めで気根をからめながら支えにしやすいタイプの支柱です。
モンステラがひょろひょろに伸びていても、ヘゴ支柱を立てることで、葉の位置を調整しながら育てられます。
見た目にもおしゃれになるし、モンステラにとっても茎が折れるなどのリスクが減るのでおすすめです。
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